以前、購入していた本で、記録するのを忘れていた一冊。朝日新聞大阪社会部『ルポ 橋下徹』。
- 作者: 朝日新聞大阪社会部
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/11/26
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
橋下徹氏の評価については、東浩紀氏と猪瀬直樹氏との対談「国をつくる言葉の力」における東氏の発言が参考になる。
東:3.11以前、僕は大阪維新の会の取り組みを関心を持って見ていました。橋下徹氏もまた、猪瀬さんのようにまずはインフラ改革が重要だと訴えていた。官僚システムを改革しなければ社会はよくならない。そこで大阪都構想が出てきた。
猪瀬:あれはわかりやすかったですね。「都」という名称はともかく、大阪府と大阪市はそれぞれの浄水場が並んで建っていたり、同じエリアに府立と私立の大学が並存していたりとムダが多い。だから出発点については賛同しています。
東:けれどもそんな僕が最近は橋下さんにはちょっと首を傾げている。というのも、彼もまたやはり個人の価値観や生きかたに介入しようと考えているように見えるからです。3.11以後、どうもそんな感じがします。(450-451)
僕の周囲には、「橋下のやることは駄目だ」ということを前提にして、橋下氏の取り組みを評価する人が多いけど、東氏のような冷静な評価が重要。
本屋には、『ルポ 橋下徹』以外にも、橋下氏に関する著作がたくさん並んでいたから、それらも時間をみつけて読んでみよう。