yamachanのメモ

日々の雑感や文献のメモ等

2020-10-17から1日間の記事一覧

ボヤン・マンチェフ『世界の他化-ラディカルな美学のために』

著者であるボヤン・マンチェフは本書について、「ジョルジュ・バタイユについての本ではなく、バタイユを出発点とする本である」(9)と述べる。また、訳者である横田祐美子さんも「バタイユについてのテクストではなく、バタイユから出発して、バタイユと…

カンタン・メイヤスー「思弁的唯物論のラフスケッチ」(『亡霊のジレンマ』所収)

メイヤスーの語る唯物論についてメモ。 私にとって、唯物論はカギとなる次のような二つの言明を持っています。1.<存在>は、(主観性の広い意味で理解される)思考とは分離され、また思考から独立している。2.<思考>は<存在>を思考することができる…