2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
2014年に、エルネスト・ラクラウ『現代革命の新たな考察』の翻訳書を出版して以降、毎年のように著書・訳書を出版してきた著者が、各媒体で執筆してきたものを加筆・修正してまとめられたものが本書である。それぞれ異なる媒体で執筆されたものであるにもか…
「若い学生たち歴史的な感覚を持ってもらいたい」(6)という思いから書かれた本書は、戦後の政治学を中心とした社会科学の歴史が描かれており、学生に限らず、「現代」社会を生きる我々にとっても参考になる力作である。また、本書はこの「現代」という言…
『脱ぎ去りの思考-バタイユにおける思考のエロティシズム』というタイトルの「脱ぎ去り」「エロティシズム」という言葉からは、僕たちがよく知る「エロティシズム」のバタイユ像を想像するが、本書の主題は冒頭で語られているように、「彼(バタイユ)の思…