yamachanのメモ

日々の雑感や文献のメモ等

研究会

ショーペンハウアーの「意志」概念について

鳥越覚生『佇む傍観者の哲学―ショーペンハウアー救済論における無関心の研究―』合評会に参加。 全体討論で話題になった「意志」概念についてメモ。 ショーペンハウアー『意志と表象としての世界Ⅱ』 意志は、純粋にそれ自体として見れば、認識を欠いていて、…

カント『永遠平和のために』読書会メモ

ソーシャルディア主催の読書会に参加。以下、議論になったことも含め、今後の勉強用にメモ。 ・カントの軍事思想について A=兵役は職業軍人が中心的に担うが(常備軍制)、国民全体の義務でもある(徴兵制)。B=兵役は職業軍人が担うものであり(常備軍制)…

ヘーゲルの「孔」について

ヘーゲル『精神現象学』で「有孔態」という概念が出てきた(平凡社ライブラリー版165)。樫山欽四郎訳では、「素材のどれにもこれにも孔があって相互に浸透しうること。『論理学』の一の一二一」(同)という訳者による補足もある。この概念は、ヘーゲル独自…

読書会メモとお買いもの

今日は、牧野雅彦『精読アレント『全体主義の起源』』の読書会に参加。 精読 アレント『全体主義の起源』 (講談社選書メチエ) 作者: 牧野雅彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/08/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を…

ヘーゲルとフッサールについてのメモ

『ハイデッガー全集 第32巻 ヘーゲル『精神現象学』』を読んでいると、ヘーゲルとフッサールの差異に関する言及があったのでメモ。 ヘーゲル『精神現象学』 (ハイデッガー全集 第32巻) 作者: マルティン・ハイデッガー,藤田正勝,アルフレド・グッツオーニ 出…

ヘーゲル研究会メモ

参加させていただいている、ヘーゲル『精神現象学』を読む研究会で議論になって気になったことをメモ。 ①aufhebenについて 『精神現象学 上』の51ページに、「廃棄〔止揚、以下頻出する廃棄の場合も同様〕」という記述があり、aufhebenの意味や解釈について…