2015-01-01から1年間の記事一覧
今日は、(おそらく)今年最後のお買いもの。最後ということで、長時間本屋に滞在して、いろいろとパラパラした結果、何冊か購入。 まずは『現代思想2016年1月号 特集 ポスト現代思想』。 現代思想 2016年1月号 特集=ポスト現代思想 (青土社) 作者: 千葉雅也…
『週刊読書人』の2015年12月18日号と2016年1月1日号で、人文知・人文学(の危機)について言及されていたのでメモ。 まず、2015年12月18日号、宮台真司・苅部直・渡辺靖鼎談「政治・社会・人文科学を振り返る」からの抜粋。 宮台 …ハーバーマスが… 『人間の…
今日は無事に年内に髪を切ることができた。そして、髪を切る前に少しだけ時間があったから本屋に立ち寄って雑誌類を購入。 まずは、『現代思想 2016年1月臨時増刊号 パリ襲撃事件』。 現代思想 2016年1月臨時増刊号 総特集◎パリ襲撃事件 -新しい<戦争>の行方…
今年の〇冊というものを書くにも、今年自分が購入した本のメモをちゃんとしていなかったし、今年購入したものが今年出版されたものかもよくわかっていない。だから、とりあえず、手元にあった本で、今年出版されたもので購入し、かつ、少しでも目を通してい…
週末に購入していたものをメモ。まずは、『週刊読書人2015年12月18日号』。 今週号は、年末回顧総特集号で、宮台真司・苅部直・渡辺靖「政治・社会・人文科学を振り返る」が掲載されている。この鼎談は毎年末の楽しみ。 次に、渡部直己『本気で作家になりた…
夫婦同姓の合憲判決があった今こそ読み返したい本の一冊が、松村亨『夫婦別姓の婚姻届が出されたら』だ。 夫婦別姓の婚姻届が出されたら (自治体職員のための政策法務入門 2 市民課の巻) 作者: 松村享,出石稔 出版社/メーカー: 第一法規株式会社 発売日: 200…
僕はどちらかというと、行動するタイプの人間ではなく、考えるタイプの人間。渡邊二郎氏の言葉を借りるならば、「打てば響くような臨機応変の利発な人」ではなく、「ものごとの意味を<深く>考え、受け止め直し、熟慮と反芻を繰り返して、事柄の本質を咀嚼…
以前、購入していた本で、記録するのを忘れていた一冊。朝日新聞大阪社会部『ルポ 橋下徹』。 ルポ・橋下徹 (朝日新書) 作者: 朝日新聞大阪社会部 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2015/11/26 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 橋下…
都市計画について考えることがあり、『白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか』を読んだ。 白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか 作者: 蓑原敬,藤村龍至,饗庭伸,姥浦道生,中島直人,野澤千絵,日埜直彦,村上暁信 出版社/メーカー: 学芸出版…
『群像 2016.1』の特集「21世紀の暫定名著:一般読書篇」で、大澤真幸氏は次のように語っている。 あるインタビューでアガンベンが、知というのは希望のなさに耐える勇気なんだ、と語っています。僕らは論文を書く際、最後にちょっといいことを付け足したく…
今月は気になる雑誌が盛りだくさん。まずは、特集の「ドイツ観念論と理性の復権」目当ての『ニュクス 2』。 nyx(ニュクス) 第2号 作者: マルクス・ガブリエル,浅沼光樹,阿部ふく子,池松辰男,大河内泰樹,加藤紫苑,城戸淳,桑原俊介,下田和宣,多田圭介,中川明…
ハイデガーは、1949年ブレーメン連続講演「有るといえるものへの観入」でも、ヘルダーリンの「パトモス」を取り上げている。 ブレーメン講演とフライブルク講演 (ハイデッガー全集) 作者: ハイデッガー,Martin Heidegger,Hartmut Buchner,ハルトムートブフナ…
いつか真面目に読もうと思って購入しているハイデガーの著作をパラパラするときがある。今日は、崩れた本の山から出てきた『技術への問い』を手にした。 技術への問い (平凡社ライブラリー) 作者: マルティンハイデッガー,Martin Heidegger,関口浩 出版社/メ…
村井則夫『解体と遡行-ハイデガーと形而上学の歴史』の「第五章 媒介の論理とその彼方-ハイデガーのヘーゲル『精神現象学』解釈をめぐって」を読み始めると、フッサール(が打ち建てた現象学)と、ヘーゲル(に代表される思弁的・形而上学的体系)との関係…
ヘーゲル『精神現象学』を読んでいると、なぜかルーマンのことを考えてしまう。一方で、ルーマンは「とりわけカントに興味を持っていましたが、ヘーゲルとマルクスにはほとんど関心がありませんでしたね」とも語っている(『ルーマン、学問と自身を語る』141…
今日は梅田をブラブラ。発売当初より気になっていた、大澤真幸『社会システムの生成』と、昨年出版された本だが、村井則夫『解体と遡行-ハイデガーと形而上学の歴史』を購入。 社会システムの生成 作者: 大澤真幸 出版社/メーカー: 弘文堂 発売日: 2015/11/…
仕事から家に帰ると、楽しみにしていた『ゲンロン 1』が届いていた。 ゲンロン1 現代日本の批評 作者: 東浩紀,鈴木忠志,大澤聡,市川真人,福嶋亮大,佐々木敦,安藤礼二,黒瀬陽平,速水健朗,井出明,亀山郁夫,上田洋子,ボリス・グロイス,クレイグ・オーウェンス,…
気が付けば12月だから、先月に購入した本になる。ジャック・デリダ『哲学への権利 2』、マルクス・ガブリエル/スラヴォイ・ジジェク『神話・狂気・哄笑-ドイツ観念論における主体性』、『思想 二〇一五年 第一二号』。 哲学への権利 作者: ジャック・デリ…
『ハイデッガー全集 第32巻 ヘーゲル『精神現象学』』を読んでいると、ヘーゲルとフッサールの差異に関する言及があったのでメモ。 ヘーゲル『精神現象学』 (ハイデッガー全集 第32巻) 作者: マルティン・ハイデッガー,藤田正勝,アルフレド・グッツオーニ 出…
参加させていただいている、ヘーゲル『精神現象学』を読む研究会で議論になって気になったことをメモ。 ①aufhebenについて 『精神現象学 上』の51ページに、「廃棄〔止揚、以下頻出する廃棄の場合も同様〕」という記述があり、aufhebenの意味や解釈について…
フィヒテの『ドイツ国民に告ぐ』関連の話題をもう一つ。 フィヒテ全集 第17巻 ドイツ国民に告ぐ・政治論集 作者: ヨーハン・ゴトリーブ・フィヒテ,ラインハルト・ラウト,早瀬明 出版社/メーカー: 晢書房 発売日: 2014/11 メディア: 単行本 この商品を含むブ…
学者が、最近の政治状況を批判している様子を見て思い出すのが、フィヒテの『ドイツ国民に告ぐ』である。 フィヒテ全集 第17巻 ドイツ国民に告ぐ・政治論集 作者: ヨーハン・ゴトリーブ・フィヒテ,ラインハルト・ラウト,早瀬明 出版社/メーカー: 晢書房 発売…
お仕事のために、大橋洋一『都市空間制御の法理論』を本の山から取り出したときに、面白い本が出てきたのでメモ。 まず、先日購入した『代表制民主主義-「民意」と「政治家」を問い直す』の著者・待鳥聡史氏の著作、『<代表>と<統治>のアメリカ政治』と…
西田亮介『メディアと自民党』を読んだ。一言で感想を言えば、これまで-現代-これからの政治を考える上で重要だし、分析としても素晴らしい本だから、是非多くの方に読んでほしい。 メディアと自民党 (角川新書) 作者: 西田亮介 出版社/メーカー: KADOKAWA…
仲正昌樹『<日本哲学>入門講義-西田幾多郎と和辻哲郎』を読んだ。本書自体が分厚いし、西田幾多郎『善の研究』と、和辻哲郎『人間の学としての倫理学』を手元に読んだこともあって、少し時間がかかってしまった。 〈日本哲学〉入門講義 作者: 仲正昌樹 出…
昨日は新書をまとめて購入。西田亮介『メディアと自民党』、待鳥聡史『代議制民主主義-「民意」と「政治家」を問い直す』、仲正昌樹『ハイデガー哲学入門-『存在と時間』を読む』の3冊。 メディアと自民党 (角川新書) 作者: 西田亮介 出版社/メーカー: KAD…
哲学書を読む講義を受講した記憶がないので、そのトレーニングの一環として、仲正昌樹『<日本哲学>入門講義-西田幾多郎と和辻哲郎』を読んでいる。 作品社から出版されている仲正昌樹氏の著作が面白いところは、読書案内の他にも、本文の中にさらっと研究…
『精神現象学』の「緒論」第5段落は短い。でも、本段落には、「現象する知」「自然的意識の道」「魂」「経験」「精神」等の概念が出てくる非常に重要な段落。ハイデガーは次のように説明する。 現れ出る知を展示することとは、自然的な意識が学に至る道程の…
猪瀬直樹・東浩紀『正義について考えよう』を読んだ。 正義について考えよう (扶桑社新書) 作者: 猪瀬直樹,東浩紀 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2015/11/01 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 安保法制や新国立競技場問題等の個別テーマについ…
数年前から気になっていたけど読まずにいた、ロナルド・A・ハイフェッツ/マーティ・リンスキー『最前線のリーダーシップ』をついに読んだ。 最前線のリーダーシップ 作者: マーティ・リンスキー,ロナルド・A・ハイフェッツ,竹中平蔵 出版社/メーカー: ファ…