2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧
本書のタイトルどおり、「民主主義とは何か」という基本的な問いに向き合った一冊。民主主義の歴史を振り返るだけではなく、ルソー、トクヴィル、ミル、ウェーバー、シュミット、シュンペーター、ダール、アーレント、ロールズといった政治思想家についても…
特集のタイトルにある、「大阪都構想」によって「日本は没落する」という論理が気になって、『表現者 クライテリオン11 特集:「大阪都構想」で日本は没落する』を読んでみた。以下、大阪都構想と日本没落とが関係ありそうな発言をメモ。 柴山桂太:大阪都構…
著者であるボヤン・マンチェフは本書について、「ジョルジュ・バタイユについての本ではなく、バタイユを出発点とする本である」(9)と述べる。また、訳者である横田祐美子さんも「バタイユについてのテクストではなく、バタイユから出発して、バタイユと…
メイヤスーの語る唯物論についてメモ。 私にとって、唯物論はカギとなる次のような二つの言明を持っています。1.<存在>は、(主観性の広い意味で理解される)思考とは分離され、また思考から独立している。2.<思考>は<存在>を思考することができる…
「新実在論」「新実存主義」を掲げるマルクス・ガブリエルと中国哲学を専門とする中島隆博。どのように対話が成立するのかと思っていたが、対話は共鳴しあい、読者を惹き付ける。中島氏がガブリエルに対して、そして哲学に対して誠実に向き合っているためで…